今さっき、玄関先でひげにカミソリを当てていた。
いや、カミソリではなく、ひげそりだ。
いやいや、そのどちらでもない。
「ひげトリマー」というヤツだ。かなり前だが、身だしなみにうるさい石巻のおばあにヤマダ電機で買ってもらったもの。
ひげを蓄えてかれこれ15年ぐらいたつだろうか?
もともと無精だったので、ひげも髪の毛も自然任せが好きだった。
学生時代はヒッピー時代のジョン・レノンに憧れて髪の毛もひげも伸ばした。
でも、就職してからはそうも言ってられなくなった。毎朝しっかり剃って、固めていた。
自由業になってからは、人の目を気にすることもなくなった。妻もひげが嫌いではなかったのでうるさく言われなかった。
話を戻そう。
今朝、ひげを「トリマッ」てから、最後に刃先がさびないように「潤滑油」を差した。
ミシン油のようなものを。
じゅんかつゆ【潤滑油】
機械の磨耗を防ぐために用いる、石油などの油。潤滑剤。
〔物事が円滑に運ばれる仲立ちとなるものの意にも用いられる。例、「敬語は社会生活の潤滑油」〕(新明解国語辞典:第6版)
用例の「敬語は社会生活の潤滑油」に思いをはせる。
確かにそうだなあ、と思う。
敬語でしっかり話せる人としゃべるのは楽しい。気持ちいい。
また話したいと思う。
相手が年下だろうが年上だろうが、敬語で話ができる人は、それだけで尊敬する。
歳を聞いて、自分より下だと分かると、急に「さん」付けが「クン」付けになって、言葉つきがぞんざいになる大人がいるが、ああいうのは好きじゃない。
それから、友だちぶって、いかにも意識的であるかのように、フランクに話す人もそうである。
どんなに親しくなっても、いや、親しいからこそ、ちゃんと敬語で話す人が好きだし、そういう人になりたいと思う。
「敬語」は、相手への敬意、つまり敬う気持ちが先にあって使うべきものである。
そもそも相手に敬意がない人は、使ってはいけない。
潤滑油とは、部品でも人間関係でも、気持ちよく長~く使っていくためのもの。
人生を円滑に、そしてシアワセに運んでくれる「魔法の油」のこと。
今日7月10日は「潤滑油の日」です。