「義理チョコ」という懐かしくも微笑ましい言葉。

僕たちが大好きな仙台の会社の投稿を見た。

ロフトの袋の隣りに箱に入ったチョコレート。

こんなメッセージが書いてあった。

義理チョコをもらった。

おじさんたちがニヤニヤする日です。

なんだか「いいなあ」と思う。

この日のいわれや歴史や意味は、恵方巻きの習慣以上に分からないし、知りたくもないけど、

このメッセージには明確に「意味」があるではないか。

この会社における義理チョコの「いわれ」や「歴史」は、誰がどう言おうと「ある」。

義理チョコ。

この化石のようになった5文字の言葉は懐かしく、微笑ましく、

そして「美しい」!

妻に見せると、ちょっと絶句してからこう言った。

「なんか、タイムマシンに乗ったみたい。ステキ!」

この会社は、社員30名ほどの創業67年の老舗印刷会社です。

今はほとんどの会社がやめてしまった、かつてはフツーに行っていた会社行事を変わらすフツーに続けている会社です。

クリスマスのケーキ、忘年会、年末大掃除、新年の飾りつけ、新年会、キックオフミーティング、レクリレーション企画「芋煮会」、社員旅行、会社周りの清掃活動「クリーンデー」、機械搬入時の神主によるご祈祷・・・

かつて、会社員だった頃、僕も妻も体験したことがあるものです。

でも、こういう会社行事は若い頃は決して好きなものではありませんでした。

そうして、時間がたち、どんどん風化していってしまったのでしょうね。

現代社会は、AIとかIoTとかITとかSNSとかの横文字が跋扈して、「義理」は「GIRI」となって省略化され暗号化された単なる文字列と化してしまいました。

でも、僕はこう思います。

義理に厚い会社は人情にも厚いと。

どんなにテクノロジーが進化しても、人間どおしの付き合いの基本は、

「義理」と「人情」なんだと。

こんな時代だからこそ、もう一度この会社に学ぶ必要がありそうですね。

僕も昨日、僕への「人情」が世界一厚い人から、「義理と人情チョコ」を頂きました。

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