あわくあおく

吹いていると

向こうのほうに高校生くらいの男女が見えた

女の子はポプラの幹の皮をちぎって

男の子に向かってほおり投げる

それを何度も何度も繰り返している

男の子はそれをよけるでもなく

笑いながら

ただそれだけなのに

あわく、あおい時代が

ぼくにもあったことを思わせた

その心届け

風に乗って

ぼくはまた吹く

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