「芋の煮えたのもご存じない」
これは、世間の普通の人なら誰でも知っているようなことも知らないことのたとえです。
ちょっと揶揄が入っています。
ちゃんと国語の辞書にも載ってます。
ところで、ボクは最近、この言葉がピッタリ当てはまるシーンに出くわしました。
それは、ある若いITベンチャー起業家たちの会が終わってからのことです。
その起業家立ちに向かって、地元の役人が「今度東京で秋田の名物料理を売り出すための派遣員を出すことになった」というようなことを言いました。
それに協力してもらえないかと。。。
その趣旨から言って、役人の言う派遣員というのは、大ヒットした『あまちゃん』のあんべちゃんみたいな役だとボクは思いました。
なので、たまたまそこに居合わせたボクはウケを狙って言いました。
「あっ、それってあんべちゃんみたいな役ですね!」
ところが。。。。。。
しら~。
3人いた若手のベンチャー起業家たちは全員、チラッとこっちを見ただけでした。
(あんべちゃん? 何言ってんの、こいつ)
というような蔑んだ目で。。。
驚いたことに、その役人もまた『あまちゃん』を見ていないようでした。
ポカンとしていましたから。。。
別に何を見ても見なくてもいいんです。
そんなのは個人の自由ですからね。
そりゃあ、ITでまちおこしも素敵ですよ。
でもね、やっぱりこれだけ国民的なドラマになった『あまちゃん』を見てないのは、やっぱどうなのかな?
たとえて『芋の煮えたのもご存じない』のって、ちょっとどうなのかな?
そう思いましたね。
最先端のITも『あまちゃん』もおんなじ「芋の煮物」に違いないような気が、ボクにはするんですがね。。。
あんべちゃんのは『ま~め~ぶ~』ですけどね。