人をひれ伏せさせてあまりある言葉。

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今日もワンプッシュ、よろしくお願いします!

いきなりすみませんが、今朝、ボクは「大きいほう」を催したので、

「今日はボクが1番ですね!」

と、妻に報告し立ち上がろうとすると、妻は人差し指を1本ワイパーのように動かして、

「チッ、チッ、チッ!」とやりながら、

「いいえ、私が1番、あなたは2番よ!」と、文明堂のコマーシャルみたいなセリフを吐きながら、いち早くトイレへ走っていった。

負けた。。。

と思った。

出遅れた。。。

と思った。

でも、彼女はすぐに戻ってきた。

「お待た~!」とか言いながら。。。

彼女が催したのは「小さいほう」だったのでよかったが、これが「大きいほう」だったらボクは大変なことになるとこだった。

まったく冷や汗もんだった。

さて、今日は「大きいほう」に代表される言葉について書いてみる。

大運動会とか。大感謝祭とか、大忘年会とか、の「大」ってなんだろう?

これには明らかに「誇張」が込められている。

そこら辺の「運動会」なんかより、もっともっとすごい運動会だもんね~!

あまねくある「感謝祭」なんかより、ずっとずっとビッグな感謝祭なんだもんね~だ!

ちまたにあふれている「忘年会」なんかより、ごっつ盛大な忘年会なんだもんね~!

そこには「なんかより」という言葉が示すように「蔑視」や「差別意識」が強烈に込められている。

「どうだまいったか!」という気持ち、

「この印籠が目に入らぬか!」が持つ「え~い、ひれ伏せ、この平民ども!」感が、そこには充満しているのだ。

それが「大」という言葉だ。

キング オブ 運動会!

キング オブ 感謝祭!

キング オブ 忘年会!

イエ~イ!!!

「大」はこのように、相手をひれ伏せさせたいときに用いられる。

「辞書・辞典界」で、最初に「大」を用いたのは平凡社だ。

「平凡社大百科事典」。小さいころ買ってもらいました。

ところが、世界にはもっとすごいものがあった。

「ブリタニカ国際大百科事典」である。

こちらには「大」はもちろんのこと、「国際」という、これまた「人をひれ伏せさせてあまりある言葉」が付いている。

この「国際」を冠したものに「国際観光ホテル」とか「〇〇国際大会」がある。いずれも「自分を大きく見せる効果」をいかんなく発揮している。

この近所には「国際タクシー」というタクシー会社まである。

「ロスまでお願いします!」

もし、そんな客が乗り込んで来たらどうするんだろうか?

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