疲れてくるとケンカになる。
「この、オタンコナス!」
「るっさい! ナマコ!」
言葉の機能の中には「売り買い」というものがある。
気持ちを相手に伝えるツールだけに、「売る」ことも「買う」こともできるのだ。
相手が『敵意』を売れば、それを買ったほうは『敵意』を返す。
売り言葉に買い言葉。
こうしてケンカになる。
夫婦の場合はまだしも、他人に「言葉を売るとき」は大いに気を付けなければならん。
よほどの覚悟で売らねばならん。
「買うとき」もしかり。
安易に買ってはならん。断腸の思いか切腹覚悟か背水の陣で買わねばならん。
ボクはこれが下手で、今まで随分人間関係をこじらせてきた。
こういう商売をしているくせに、「言葉の売り買い」がほんとに駄目なのである。
言葉のあきんどにはなれそうもない。
「この、オタンコナス!」
「るっさい! ナマコ!」
怒気と敵意を持った言葉の売り買いの結末は「けんか」である。
仲たがい、出入禁止、絶交までいく。
国家間のバアイは「国交断絶」だ。
そんなとき。。。。
関係を修復してくれるありがたい言葉がある。
『合言葉』という愛のこもった言葉だ。
合言葉(あいことば)
共同体や仲間内で用いられる言葉の問答による合図の一種であり、互いが仲間であると認証するために、前もって問答を定めておいた言葉を指す。
日本では、「山」と問われたら、「川」と答える合言葉が有名。(ウィキより)
なるほど。。。
「この、オタンコナス!」
「るっさい! ナマコ!」
「山!」
「川!」
はい、あっという間に仲直り!
な~んだ、これでいいわけだな。
でも、ちょっと待てよ。
どっちが先に「山!」って言うんだ?
こっちから言うのはヤだかんね!
そっちが「山!」言いなはれや!