ネットで見つけた『変態』に関する記述。
サナギからチョウになる変態プロセスは、自然界でもっともすばらしく不思議な現象のひとつだ。
サナギの中で幼虫の体の組織が少しずつ変化して、空を飛ぶ美しい成虫に変身する。
この完全変態(メタモルフォーシス)という仕組みは、チョウ、アリ、甲虫、ハエなど大多数の昆虫が採用したうまく生きる延びるための道で、サナギの中で劇的に体を改造して成虫になり、幼虫と成虫の世界はまるで違う。
多くの昆虫は幼虫から成虫へと変態を行なう。
バッタやセミなどでは、幼虫の体は成虫と比較的よく似た構造と形態をもち、幼虫の背には小さな翅が見える。
このような昆虫は、幼虫から脱皮によって直接に成虫へと羽化する。
このような変態の様式を「不完全変態」という。
それに対して、チョウやコガネムシなどでは幼虫の形態が成虫のそれと大きく異なっており、幼虫の体はひたすら餌を食べて栄養を蓄えるのに向いた形態をとる。
彼らの体はおおむね、餌を認識する最低限のセンサーと消化器官からできているといってよい。
しかし、成虫になる1回前の脱皮の時に、成虫の構造をコンパクトにまとめた鋳型のような姿になる。
これが蛹(さなぎ)である。
完全変態の昆虫では、蛹の段階において身体の大改造が行なわれ、成虫の体は一般的には飛翔能力を含めた高い運動性を備え、異性と出会い交尾し子孫を残すのに都合が良い形態となる。
このような変態の様式を「完全変態」という。
蛹(さなぎ)は、昆虫の一部のものが、成虫になる寸前にとる成虫に似た形で、ほとんど動かない一時期をさす。
以上。
今、ボクは変態中のさなぎ段階にある。
ジッと静かに飛翔の時期を待っている。