西郷どんを見ている。
珍しく大河なるものを見ている。
蒲田行進曲に出ていた3人が、中年になっていい味を出している。
昨日、そのうちの2人が死んじゃって悲しかった。
松坂慶子さんはいい役者になったなあ、と思う。
太ってOKな感じでいいじゃないか。
水野久美さんもしわだらけでいいじゃないか。
それが全然ない中年のほうがおかしいんだよ。
例えば、聖子さんとか、ひろみGOさんとか、キムタクさんとか。
みんな蝋人形のようなお顔です。
さて、本題に戻って、西郷どんの最後で池中玄太80キロの人(西田敏行さん)がこう言う。
「せごどん、きばれ!」
頑張れという意味だ。
「ばる」言葉は日本語だけではない。
「サバイバル」も「ばる」言葉である。
がんから無事に生還した人を「がんサバイバー」と呼ぶそうだが、
僕は倒産から復活(リバイバル)したという意味で、さながら「倒産リバイバー」である。
「ばる」という言葉、その命令形「ばれ!」という言葉。
これは本来、人を励ましたり勇気付けたりする言葉であった。
しかし、最近はめったに使ってはいけない言葉になった。
「ガンバレ!」
「気張れ!」
「踏ん張れ!」
「けっぱれ!」
など、本来この言葉の持つポジティブで愛ある意味が失われ、
あるいは変形して、
ときに人を意図せず傷つける言葉、
ときに弱者に向けて言ってはいけない言葉になってしまった。
もちろん「ときに」ではある。
「ときと場合によっては」ではある。
でも本当にそうだろうか?
僕は今までの人生で、これらの言葉にどれだけ助けられたか分からない。
これらの言葉のおかげで成長できたと思っている。
お前に弱者の気持ちが分かるか?
そうお叱りを受けそうだが、言葉に過剰反応し、言葉をオブラートに包んでばかり使っている今の世の中もどうかと思うのは自分だけか?