どくだんじょう【独壇場】
「独擅場(ドクセンジョウ)」の誤読に基づく新造語。(新明解国語辞典:第6版)
ホントは「独擅場(ドクセンジョウ)」だったのに、みんなが「独壇場(どくだんじょう)」と間違って読んだり書いたりしているうちに、やがてそっちに漢字まで当てられて、間違ってたほうが世の中にまかり通っちゃったってことらしい。。。
無理が通れば道理が引っ込む式に。
これとはちょっと違うが、世の中には誤読されやすい言葉がたくさんある。
「あ行」だけ拾ってみてもこんなにある。
相槌(あいづち)
「あいずち」は誤読。
愛猫(あいびょう)
「あいねこ」は誤読。
贖(あがな)う
「つぐなう」は誤読。「つぐなう」は「償う」。
味気(あじき)ない
「あじけない」。本来は「あじきない」。「味気」は当て字。
足蹴(あしげ)「――にする」。
「あしげり」は誤読。
荒(ら)家(あばらや)
「あらや」は誤読。
粗利益(あらりえき)
「そりえき」は誤読。
有(あり)得(う)る
「ありえる」。これは慣用読みであり、本来は「ありうる」。
行脚(あんぎゃ)
「ぎょうきゃく」は誤読。徒歩で諸国を旅すること。
つい最近若い子の誤読を聞いた。
「そのタオル、コンジ産だよねえ。高いんだよねえ。。。」
コンジではなく、正解はもちろん「今治(いまばり)」と読むが、ボクも人のことを笑えない。
あの文豪夏目漱石の「行人(こうじん)」を最近まで「ギョウニン」と呼んでいた。
白状します。。。
漱石さんスイマセン。。。