リゲイン族の成れの果て。

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今日もワンプッシュ、よろしくお願いします!

あれはバブルの真っ最中のころであった。

1990年。

当時、牛若丸三郎太は『勇気のしるし』を歌い、国民の愛社精神を鼓舞した。

ビジネスマンの尻を叩き、「死んでもいいから働け!」と活気づけた。いや洗脳したものだった。

「アタッシュケース」が勇気のしるしであり、「瞳の炎」が勝利のしるしであり、「心の誓い」が正義のしるしだった。

「有給休暇」や「年収アップ」だけが希望だった。

ボクもあなたも、まるで馬車馬のように働いていた。

世界で戦う、ジャパニーズビジネスマ~ン!!!

だった。

そんな自分がかっこよくて、そんな自分になりたくて、微力ながら頑張っていた。

勇気のしるし「黄色と黒」を箱買いし、どんだけ飲んだかしれない。時に飲み過ぎて下痢をするくらい。

リゲイン、リゲイン、ボクらのリゲインを!

さてさて・・・。

それから時代は四半世紀過ぎた。

リゲイン族はどうなったか?

24時間働いていた兵どもの成れの果て。

今は、4~5時間働くともう疲れます。

特に今年の夏はやられています。

24時間ずっと寝ていたい。

もし、牛若丸さんに「24時間寝てられますか?」と尋ねられたら、

「もち!」と即答できる。

これはボクのあくまでも想像なんだけど、あの頃リゲインを飲んで頑張っていた熱血ビジネスマンの多くは体を壊してとっくに退職しているに違いない。

さもなくば、会社で煙たがられる「ヤな上司」になって嫌われ者の烙印を押されているはずだ。

同じリゲイン族だったはずの、要領のいい上司からも「いいからそんなにムキになるなって」などと肩を叩かれ、会社のお荷物になっていることだろう。

黄色と黒は今、勇気のしるしなどではなく、「ぬれ落ち葉のしるし」、「燃え残りの象徴」と化してしまっていることだろう。

ああ、哀れリゲイン族。。。

当のリゲインのCMでさえ、今はこんな歌詞に変わってしまった。

♪黄色と黒の見たことないヤツ

24時間戦うのはシンドイ!

3~4時間戦えますか?

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