君とよくこの店に来たものさ
わけもなくお茶を飲み話したよ
学生でにぎやかなこの店の
片隅で聴いていたボブ・ディラン♪
***************
この歌は今でも空で歌える。
ここで言う「この店」とは、もちろん「喫茶店」である。
スタバではない。
この歌は、学生街の喫茶店『ガロ』である。
いや『学生街の喫茶店』ガロである。
今日はそのことについて考えてみたい。
(その1)
ボクにとって学生街の喫茶店とは、秋田駅前のパチンコ屋の2階にあった、福神漬けが必ず付いていた油ギトギトのエビピラフを出す店であった。
名前は何だっけな? 忘れた。王朝風の椅子だった。そこで不良仲間とよく「モク」を吸っていた。
ボクの高校は私服だったので、秋田大学生のフリをして吸っていたものだ。
時々、私服の「マッポ」が表れて仲間が連行されたが、ボクはセーフだった。
トシ●スという友人と、「汽車の時間」までショートホープを立て続けにひと箱、吸いまくって気持ち悪くなったこともある。
喫茶店というところは「体に悪い」ところだった。あるいは「大人の階段上る」ところだった。
ちなみにトシ●スは現在公務員である。
(その2)
それからもう一つ、学校へ行く途中の歩線橋を渡ってすぐのところにあった「トップス」という喫茶店。
ここはさらに「不良度の高い」喫茶店だった。
ケ●ジ、ア●ルなどのワルがたむろしていた。
と言ってもさっぱり読者は分からないだろう。
現在ケ●ジは歯科医、ア●ルは消防士である。
(その3)
下校時によく行った喫茶店は、千秋公園のコーエンビルの2階にあった「陶苑」というところ。
ここでもボクは「モク」を吸っていたが、マスターの少し軽薄な自慢話やエロ話を聞きながら、大人社会を疑似体験できた。
時々、制服姿の北高生がくることもあってドキドキしたものだ。
さてさて、そろそろ結論。
「学生街の喫茶店」とはどういうところか?
(1)体に悪いところ。
(2)大人の階段上るところ。
(3)怪しい雰囲気を持っているところ。
(4)トシ●ス公務員、ケ●ジは歯科医、ア●ルは消防士ということでも分かるように、通った人は将来「大物」になっているところ。*ボクを除く。
だから、間違っても今の「スタバ」ではない。
ちなみに、上記3つの喫茶店の40年後だが。。。
1つ目はパチンコ屋ごと消滅した。
2つ目は分からない。
3つ目は空きビルとなっている。
きっさてん【喫茶店】
コーヒー・紅茶・ケーキなどを出す飲食店。都会人などがしばしの憩い・待ち合わせ・簡単な用談などのために利用する店。(新明解国語辞典:第6版)
*「都会人」などが。。。というところがおかしい。そうか、喫茶店は「都会人」のものだったんだ。
ちなみに、昨日4月13日は「喫茶店の日」だったそうです。
(余談)
ボクは「喫茶店」と聞くと、どうしても♪紅茶の美味しい喫茶店♪
の、柏原芳江を思い出してしまう。
そして、あのお尻を突き出してうたうポーズも。。。
あのポーズが大好きだった。
そのポーズ、妻がよくやってくれるのでうれしい。