いじる【弄る】
①用事も無いのに、(やたらに)手でさわったりなでまわしたりする。(新明解国語辞典:第4版)
用事があるかどうかは別として、いや、それを「用事」と規定していいかどうかは別として、学生の頃はよく弄っていたものだ。
その頃の本来の正当な「用事」というのは、もちろん受験勉強であり、それ以外のことは「用事外」であった。
そーゆー時代だからこそ、ミョーに、用事もないのにやたらに手で触ったり撫で回したくなったものだった。
また、その行為が「人目を忍んで」「密やかに」「密室で」「アンオープン」に行われるものだったからこそ、麻薬的に引きずりこまれていく誘惑があった。
「弄る」という言葉さえ、誘惑的で反社会的な臭いがしたものだった。
「弄ること」、つまりそれは『ボクの青春』そのものだった。
そういう意味で、動物園のサルは駄目だね。
あれはいただけないよ。
あれは「弄る行為」から逸脱しているね。
弄る行為の持つ「崇高な思想」を奪ったね。
単なる原始的性欲に操られた「愚行」にしちゃった。
サルに言いたい。
弄るならもっとイジイジイジレ!