ネイチャー系のテレビ番組を観ていた。
サルが映っていて、いろいろ縄張り争いをしていた。
ろくに仕事もせず、女のケツばかり追い掛け、仲間のオスザルに自分の毛づくろいばかりさせているボスザルがいた。
ああ、こんな将軍さまいたなあ。。。
そーいえば、あの方のあだ名も「サル」だった。
サルそのものだなあ、としみじみ思った。
考えてみれば、人間はやはりこのサルから派生した動物だから、当然サルと同じような性質を帯びている。
政界財界角界、いろいろ見渡す限り、人間は古今東西「サル」と何も変わったところがない。
金を求め、女を求め、権利や名誉を求め、激しく、えげつなく争っている。
サルは争うと血を流す。自らが血を流し痛みを覚えるが、人間の争いはそうではない。
頭のいいヤツは、自分では血も涙もながさずして「いいとこだけ」を横取りする。
ああ、浅ましき人間よ、人間の世の中よ。
ボクは思う。
オオカミになりたいと!
群れをつくらないオオカミに。
自分と自分の家族の食い扶持だけを考え、一人静かに生きていく。
そんなオオカミになりたい!
わお~~~~!!!
サルは嫌いだ。
群れるからケンカになるのだ。
いいとこ見せようとするから争うのだ。
争いはもう結構。
そして今、フト思う。
ボクらが子供のころのこと。
あのころも確かに争いはあった。
家族でも、みんな主張があり、それぞれ必死になっていた。
それは「チャンネル争い」という平和でシアワセでしょーもない争い。
家族団らんの象徴として、その「争いごと」が花盛りだった時代。
今はそれすらない。
テレビは家族の頭数以上にあり、その他にビデオがあり、パソコンがあり、タブレットがあり、スマホがある。
そういったデジタル製品たちの過剰な普及が、かつての「ぬくぬくしたシアワセな家族の争いごと」を奪ってしまったのだ。
家族はチャンネルをめぐって決して争わなくなった。
で、結果どうなったか?
争わなくなった分、家族が仲良く平和になったか?
そんなことありませんねえ。
こうやって人間は、どんどん本家を上回る「バカサル」になっていくのだなあ。。。
どうですか?
ねえ、一家にテレビ1台にしてみませんか?
み~んなダンシャリしちゃってさ。
シアワセな時代になると思うよ。