口は災いの元。
この言葉が代表するように、「おしゃべり」はあまりよろしくないとされている。
特に男はそうである。
この前、寄席を見に行ったら、三遊亭円楽師匠が、昇太、たい平に対してこう言っていた。
「楽屋で聴いてましたが、どうも男のおしゃべりってえのはカッコ悪いもんですなあ」
お前に言われたくないわ!
確かに「口は災いの元」である。
特に酔った席で発した「おしゃべり」が元で、ボクはどれだけの譴責を受け、失態を演じ、成功を棒に振ってきたか知れない。
ああ、くわばら、くわばら。。。
そんな苦い経験から、ボクはいつしか特定の人しかあまりしゃべらなくなってしまった。
「おしゃべり」=「罪悪」だと思っていた。
しゃべらない代わりに、時々ブログにそれとなく書いた。
そして気を紛らわそうとしてきた。
だが、そのブログに書いたことさえも、時々物議を醸す一因になったりした。
思わぬ敵をつくっていたことを、後で気付かされたりした。
だからもう、しゃべることも、書くこともご法度にしようと思った。
ボクは、自分自身に「禁言令」(別名「お口チャック令」)を発した。
暗~い「おしゃべり冬の時代」が始まったのだ。
しかし、そんな「自主的言論統制」の枠組みは、この言葉によってあっけなく崩壊したのだった!
もの言わぬは腹ふくるるわざなり。
なんてステキな言葉でしょう!
いいのね?
しゃべっていいのね?
しゃべるわよ。
バンバンしゃべるわよ。
え?
もう十分しゃべってるだろって?
。。。。