昨日、もずく酢を食べた。
なので、今日は「ずく」について考えてみたい。
いろんな「ずく」がある。
長野県の方言で、「勇気」「気力」「根性」「やる気」みたいなことを「ずく」というらしい。
「ずくがある」、「ずくがない」などと使う。
ここ秋田でも「この、ずぐなし坊主め!」という表現はあり、ボクは母ちゃんによくそんな言葉で叱咤されたものである。
かなり前の「若者言葉」で、「ずく」は「調子ずく」ことを意味した。
調子ずく→チョズク→ずく。
さて、「ずく」とは何か?
ずく【尽く】は接尾語である。「尽くし」からきている。
「腕ずく」「力ずく」は、ただその手段だけで、それにものをいわせての意を表す。
「欲得ずく」は、ただそれだけの目的での意を表す。
「納得ずくで決めたこと」「相対(あいたい)ずく」「相談ずく」は、それをした上で、そうすることによって、の意を表す。
損得を考えて行動することを、「計算ずく」「勘定ずく」「金銭ずく」「そろばんずく」という。
英語では「with calculation」という。
ちなみに「そろばんずく」は「そろばん塾」が訛ったものでもある。
確か「とんねるず」が主演した映画にそんなのがあったような気がする。
さて、「ずく」をずっくり考えているボクだが、何だか気持ちが「ずくずく」してきた。
そう、心が「うずく」のだ。
なぜだ?
産気ずいたのだろうか?
色気ずいたのだろうか?
森の長老「みみずく」に聞いてみよう。