最近、また復活したきたらしいですけど、「レコード盤」がなくなって久しい。
言うまでもなく、アナログ音源はデジタル化され、メディアはCDに置き換わったわけだが、今思えば「あの頃」から何かが変わってしまったような気がしてならない。
「土曜日半ドン」に「踊り場的過程」があったように、アナログの音をとどめたレコード盤同様、「カセットテープ」というものも随分普及していたものだ。
これに関しても、最近は復活する動きがあるようだが、カセットといえば「TDK」「日立マクセル」・・・。通なところでは、ドイツの「BAZUF」というメーカーも知っている。
ソニーの「ウォークマン」や「デンスケ」などは、基本カセットを聴くための道具だった。
カセットは偉大だった。
「ドルビーNR」とか「クロムテープ」とか、意味はさっぱり分からなかったけれど、今でもそういう専門用語がポンポン出てくるね。
ああ、懐かしい。
カセットやレコード盤が消滅する前の「ちょっとだけお邪魔」的存在として「MD」というものもあった。
が、これは知らない人も多いだろう。
さてさて、音楽がレコード盤を通して耳に入ってこなくなってからもう三十年ほどにもなるだろうか?
この失われた三十年は、ボクの想像だと、「半ドン」同様、たぶん日本の景気後退と期を一にしている。
耳になじまない「デジタルの音」、身の丈に合わない「半ドン化」。
これらが諸悪の根源だと、ボクは思うんだが、どうだろう。
その証拠に、今、こうして土曜日も仕事をし、終わったらこうしてレコードで「ジョルジュ・ムスタキ」のしび~い歌などを聴いていると、どんどん高揚してくるではないか!!!
何がって?
いやあ、いろいろですよ、いろいろ。