世の中に大した音楽がなかった時代、人々は木や石を叩いてでも音を出したがった。
世の中に大した言葉がなかった時代、人々は身振り手振りでも思いを伝えたがった。
今はそれがあふれかえっている。
何かを伝えたがっている人たちが、ボクも私もと、音を鳴らし、言葉をしゃべり、あるいは書き、あるいは歌い、踊り、騒いでいる。
伝えたい人が多過ぎる。
伝える手段も多過ぎる。
毎日毎日、誰かの「伝えたいこと」を目にし、耳にし、洪水のようにそれに流されてしまっている。
疲れませんか?
いったん、岸に上がってな~んも考えずにぼ~っと風に吹かれてみませんか?
どうやったらいい文章が書けますか?
その答えは、その風の音の中にある。