友人で数学の予備校講師になった男がいる。
彼は「ルート2」を「ひと世、ひと世に、ひとみごろ」と暗記していたし、
「ルート3」を「人並みにおごれや」とも覚えていた。
まあ、それはみんなもそうだろう。
そうやって覚えたものだ。
また、「鳴くようぐいす平安京」とか「いい国つくると鎌倉幕府」と、年号を暗記したこともあるだろう。
そうやって覚えたことは、今でもしっかり記憶の中に息づいている。
ところで、数学講師になった彼は、高校時代、この方法で「英単語」を覚えようとしていた時期がある。
後に数学講師になる彼は、彼ほどではないものの英語の苦手だったボクに、こんな暗記法を教えてくれた。
それは「環境」という意味の「environment」という英単語の覚え方。
「淫売は爛漫と花咲く環境」
「エンバイランメント」=「環境」。
だがしかし、これってどう?
君の努力は分かるけど、これってちょっと無理ありゃしまへんか?
そもそも、当時、ボクは受験生であった。
まだ筆おろし前の、にきび面の高校三年生であった。
淫売って何よ?
「淫売が爛漫と花咲く環境」ってのがまったくイメージできなかった。。。
ちなみに「淫売」(いんばい)とは。
女が金品を得て男に性行為を許すこと。また、それを職業とする女。売淫。売春。
ちなみに「爛漫」(らんまん)とは。
花が咲き乱れているさま。光り輝くさま。明らかにあらわれるさま。
今なら、同義語に「酒池肉林」というものがあることも分かるけどね。
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まあ、今年もこんな感じでばかやっていきますので、お付き合いくださいね!