今朝、「カマスの開き」をあぶって食した。
妻がデパ地下で買ってきたものだが、これがなんと! サイコーに美味かった!
ボクたちは、いわゆる魚の「開きもの」「干物」が大好きで、その代表格はもちろん「アジ」であり「サバ」なのだが、
そこにもまた何かとこだわりがあり、「アジ」はやっぱり沼津でしょ、とか、サバは何と言っても「金華サバ」でしょ、とか、
まあ、そういうこだわりを持っている人もいるようだが、ボクたちはそうじゃない。
どちらかとゆーと、
そんな贅沢を言ったら罰が当たる、と常に思っているタイプである。
ボクたちは幸運なことに、石巻が妻の実家であるために、何かとおさかなには恵まれてきた。
秋田にいたらめったに食せないようなものをいただかせてもらう機会が多かった。いや今も多い。
しかし、今朝の「カマスの開き」だけはなかなかお目にかかれなかった。
この魚の主な出自が知多半島とか、富山とかだからかもしれない。
そんなわけで、もう何十年ぶりとなる「カマスの開き」あるいは「干物」をいただいたところで、ボクはフト「開く」という言葉の持つ意味を考えたわけだ。
また、「干す」という意味も同時に考えてみた。
「開く」「干す」、これはどちらもステキな言葉だ。
心を開く、胸襟を開く、開放的でいいではないか!
布団を干す、洗濯ものを干す、健康的でさわやかでいいはないか!
そうそう、「お開き」という言葉がありますね。
これは「終わる」「閉じる」では縁起が悪いので、その反対の「開く」を当てているわけ。
こういうのを「忌み言葉」といいます。
さらに、結婚式の披露宴などでは「お開き」に「お披楽喜」の漢字を当てたりする念の入れ用だ。
そんなわけで、今朝のカマスの開きの干物はうまかった。
そんだけのことを、こんなに長く書いてしまった。
ええ、今日はこれでお開き。。。