格上げされた言葉、「漫画のよう」。

右足首の故障を乗り越えての偉業達成は、漫画のよう。

そういう表現が、羽生くんの金メダルを伝える記事にされていた。

漫画のよう。

漫画のよう。

かつてこの言葉はこんな形で使われることはなかった。

どちらかというと、

いや、かなり露骨に、

人を小ばかにするムードを含んでいた。

「プッ! お前、それって漫画みたいじゃん!」

「漫画のような(オバカな)人生ね!」

そんなふうに使う言葉だった。

それがどうだろう。

このシリアス感は!

漫画のよう。

漫画のよう。

時代が変わり、漫画自体がサブカルチャーではなくメインカルチャーになって久しい。

かつて、からかい言葉だった「漫画のよう」は今、明らかにリスペクトする褒め言葉に変身した。

すごい!

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