「ひとり」にもいろいろあって使い方に迷います。
どの字を当てるかで、ビミョーにニュアンスといいますか
響きといいますか、ムードといいますか
まあ、そんなものが違ってくるから不思議です。
その人の置かれている心境や心持ち、家族構成や人生遍歴まで分かる場合もあります。
日本の言葉はややこしくて難しくて怖くて、すてきだなあ。
で、僕は、
昨日と今日「ひとり」です。
取りあえずの気分はこの字が合ってるような気がします。
そうなんです。妻が僕を残して東京に行ってしまったからです。
なんでも長姉とリバプール生まれのおじいさんの歌を聴いてくるのだとか。
誰だっけ?
「牧」なんとか言ったなあ。
そうだ!
ポールだ!
ポール牧!!!
その人の確か「昨日」とかいう歌はとても有名だそうですが、僕はまだ聞いたことがありません。
そんなわけで「ひとり」なんです、僕。
「独り」という、あの暗~い漢字を当てたくなる気持ちが時々襲ってきたりします。
そーいえばこの方、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」とかも歌ってたね。
でも、ごくたま~に、こんなふうに「ひとり」になると、
実に自分のことがよく分かってくるものです。
自分に出会えない人生は、他者とも出会えない。
そんなふうに、伊丹十三は言ったそうです。
今、自分に出会っている僕はシアワセ者です。
ひとりで見る映画。
ひとりで食べるご飯。
ひとりで口ずさむ歌。
ひとりで敷く布団。
ひとりで入るお風呂。
ひとりで読み聞かせる読み聞かせ。
ひとりでしゃべるひとりしゃべり。
ひとりでよがるひとりよがり。
などなど。。
そういうものがどんなものであるのかが分かってきます。
それがいかに楽しいかが分かってきます。
そういうことを書いている自分がいかに強ガリータかも分かってきます。
ああ、ひとりって楽しいな。
なんて楽しいんだろう!!!
そんな
なんともあまのじゃくな自分に
今真剣に向き合っています。