子どもの頃食べたかき氷を思い出す。
あのかき氷が美味しかったのは
あのジョ~リジョ~リジョ~リのせいだと思っていた。
今や骨董品ともいえるあの手動の機械が残っていて、
それでかき氷を食べさせてくれるところがあるらしい。
だけど、錆びついたそれを使ってもやっぱりどこか心が盛り上がりそうにない。
錆びがどうこうというよりも、逆立ちしたって絶対に
再現できないものがあるから。
もうあのキラキラした子どもの頃の夏じゃないから。
「錆びたかき氷機」は私かもしれない。
でもそれでいいと思っている。
錆びもまたいい。
ジョ~リジョ~リジョ~リ、私の夏がきた。
(2019_07_02)