どんぐりころころ どんぐりこ
お池にはまって さあ大変
ドジョウが出てきて こんにちは
ぼっちゃん一緒に遊びましょ
おなじみの童謡『どんぐりころころ』の歌詞ですが、
この歌詞は、読む人に容易に物語をイメージさせるチカラがあります。
木から落ちて、池にはまってしまうどんぐりの困った様子。
そこにドジョウが現れ、一緒に遊ぼうと言います。
深読みすると、このドジョウ、池にはまってどうにもならないどんぐりに向かって「遊ぼう」と言うなんて、少々イジワルな気もしてきますが・・・。
こういう物語がイメージできる文章は、相手に対してよく伝わります。
小説ではありませんので、意識的に何かストーリーを考案してとは言いませんが、単純な構成でも文章に物語性を持たせるのはいい方法です。
お話し上手の人の話が、聞く人の関心を逸らさないのは、話が小さい物語で構成されていて、聞く人の頭の中でその情景がイメージできやすいからです。
わざとらしくなく、そういう文章が書けるように、自分の体験したことを、この『どんぐりころころ』の歌詞のように『起承転結』のある物語に組み立てる練習をすることも、文章上達の訓練になります。
ところで、『どんぐりころころ』の歌詞ですが、最初の「どんぐりころころ どんぐりこ」は、「どんぐりこ」ではなく本当は『どんぶりこ』が正解です。
どんぶりこ、と流れてきてお池にはまっちゃんですね。ザンネンなどんぐりさん。