ゆでたてのワカメの海の清しさよ

妻の誕生日にデパ地下の魚売り場で買って来た。

ワカメがうまかった。

しょうがとポン酢。

うまかった。

冬は海藻の季節。

そういう味わいは年取って分かった。

粋である。

粋といえば、ワカメと同じく、銀たらのアラもかごに入れていた。

そちらは定番のみりん漬けにしていた。

それを一昼夜して夕飯に出す。

うまかった。最高だった。

ついでにもう一つ。

同じかごに鯛の頭のアラも入れていた。

それは、定番のかぶと煮で食べた。朝ご飯にいただいた。

アラは重いが、安いので、満足度が格段に違う。

こうして家計が苦しい時は、そのおいしさの満足度も格段に増す。

智恵だな。

お金じゃない、智恵だな。

ワカメ同様、少し清しい気持ちになった。

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