文字でいかせて。

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「文字で いかせて。」

(本をつい読みたくなるコピー/吉野亜湖)

文字にはそういうチカラがあります。
 
映像にもそういうチカラがあります。

エロ小説とかエロ映画の話をしているのではありません。

ココロのダムを感情の水位が上回って、ワッと涙が溢れ出す。

「いく」っていうのは、まあそういうことを言っているわけです。

文字にも映像にも、そういうチカラがあるけれども、ボクは映像よりも文字や言葉のほうが、よりそのチカラは勝ると思っています。

映像よりも文字や言葉からの刺激のほうが、より大きくリアルにココロに残る人なのです。

例えば、リアルな映像で残酷さを見せる戦争映画がありますが、あれにはココロが動きません。
むしろ、戦争の残酷さ、残忍さは、映像ではなく文字、言葉で伝えられたほうがココロに響きます。
でも、文学作品とてあまりに残忍な描写は苦手ですが・・・。

本当に「戦争の悲惨さ」を伝えたいなら、映像描写でも残酷な文学表現でもなく、登場人物の言葉とストーリーを使って表現してほしいと思うタイプです。
そのほうが想像力が働き、真に戦争を憎む気持ちが湧くのです。

このことはボクだけでなく代表も一緒で、だからこそボクらの映画や本のコレクションはほぼ一致しているわけです。

最近は、視聴率を狙ってか、直接的、刺激的に視覚に訴えるだけの映画やドラマが増えました。
それは、作り手の問題であると同時に、観る側の問題でもあるような気がします。
ザンネンなことです。

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