いつにまにか本家本元を食ってしまった。
そんな芸人の代表がコロッケである。
黒柳徹子を食ってしまった清水ミチコやHIROMI GOを食ってしまった(?)若人あきらなどもそうである。
そんな感じで、本家本元の「言葉」が誤って読まれ、誤って使われているうちに、次第にそっちのほうが正式に使われてしまったものがある。
その代表が「独壇場(どくだんじょう)」という言葉である。
本来は「独擅場(どくせんじょう)」であった。
え? どこがちがうの? と思うでしょ?
よ~く見ると上は「つちへん」で下は「てへん」です。
漢字の「擅」の読みは「せん」で、「ほしいままにする。ひとりじめにする。また、ひとりで自由に処理する」(『学研 漢字源』)という意味。
この文字を使った熟語の「独擅(どくせん)」は、「自分ひとりの思いのままに振る舞うこと」、「独擅場(どくせんじょう)」は「その人ひとりだけで、おもいのとおりの振る舞いができるような場面・分野。ひとり舞台」(『大辞林』三省堂)のことであった。
それが、いつのまにか「独壇場(どくだんじょう)」になってしまったのだ。
なぜか?
国民み~んなが間違って「どくだんじょう」読み、間違って「独壇場」と書いてしまったからだ。
そして、いつしか国語の先生が「独壇場(どくだんじょう)」と教え、天下のNHKさんまでもがそう使うようになったのだ。
長いものには巻かれろ式に。。。
本家本元を食って市民権を得てしまった言葉「独壇場(どくだんじょう)」。
一方、同じ誤読でもこちらは本家本元を食えなかったばかりか、みしろ国民にあざ笑われてしまった例である。
明らかに言った人に問題があると思う。誰とはいわんが「ランダンナ~リンピッ!」の方だ。
頻繁「はんざつ」
踏襲を「ふしゅう」
前場「まえば」
未曾有「みぞうゆう」
あと
有無「ゆうむ」
おちゃめだ。