十月の雨の降る日に転居する

住み慣れた家を出る。

隙間風と、虫と、かびに脅かされ続けた家だったが、

去るときはやはり心が短調になる。

ここで過ごした日々を忘れない。

これまで過ごし、去ってきた場所がそうだったように。

次は最後の住処になるだろう。

引っ越しはもうこりごり。
老体にはつくずく堪えるのだ。

そろそろ、ぼちぼち、ほどほどにいきましょう。

妻の同意も取れている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です