最近SNSなんかやってて思うことがあった。
そこには確かに「情報」はあふれている。「絵文字」も「スタンプ」も「いいね!」も、メチャメチャてんこもりである。
だけど、どうも、何だか、いつも、落ち着きが悪いと感じていた。
そのことを、テレビも、SNSも、スマホも、いずれも無縁な、チョーアナログ人間にしてチョー活字人間の「妻」が、こんなふうにスカッと断言してくれた。
情報は教養ではない。
この言葉は、彼女の言葉ではなく、映画の字幕を書いている「戸田奈津子」さんが言ったんだそうで、実に爽快であったと、それを読んだ妻がボクに語ってくれたのだ。
戸田さんはこんな文脈でこの言葉を使っている。
人間の価値を決めるのは教養です。
情報は教養ではない。
教養は自分で本を読み考えることでしか磨かれない。
活字文化の復権を考える作家たちの言葉は、どれも重い。
宮本輝さんもそのことに言及しているし、内館牧子さんもこんなことを言っている。
読む、書く、話す、この3つの柱をきちっと立てていくこと。
その通りだなあ、と思った。今年はこの3つの柱をより一層がんばろうと思う。
最後に、内館さんのこの言葉で終わる。あまり大きな声じゃ言えないけど、痛快だな。
絵文字とスタンプで文学作品ができますか?