要約のコツ(長いものを適当に短くする方法)についての一考察。

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今日もワンプッシュ、よろしくお願いします!

今日はちょっと珍しく真面目な話なので、心を静めて聞いてください。

え? いつもそう言っておいて、結局おばかな話をするじゃあねえか?

無視!

話を続けます。

いろんな「ことわざ」がある。

でも、その中で最も「短いことわざ」は何だろう?

短いことにかけては、誰にも引けを取らない「短気な性格」のボクがそう思ってしまった。

ボクは、短気ばかりか、せっかちでもある。

さっそく調べてみた。

糠に釘 (ぬかにくぎ)

ぬかに釘を打つこと。なんの手ごたえもなく、効き目のないことのたとえ。暖簾(のれん)に腕押し。ぬかくぎ。「いくら注意しても―だ」

「ぬかにくぎ」か、5文字。

「ぬかくぎ」と略しても4文字だ。

だめだ、だめだ、だめだ!

これでは長過ぎる!

その他にはないのか!

・一事が万事 
・猫に小判
・水に油
・雀の涙
・急がば回れ
・気は心
・短気は損気
・青菜に塩
・善は急げ
・豚に真珠

この中では「気は心」「キワココロ」が5文字で最短である。でもだめだ。これでもだめだ。

ちらっと、「短気は損気」ということわざが、目の端をかすめたが、無視!

もっと短くならないものか、と頭を悩ましていたボクだったが、ふと、こんなことを閃いた。

短いことわざを探すのではなく、みずから「長いことわざを短く」してしまえばいいではないか!

そうだ、「泣かぬなら泣かせてみようホトトギス」の織田さんの心境になったのだ。

ただ冗長なものを「つづめればいい」というわけではない。※「つづめる(約める)」

つづめたものにもちゃんと意味を持たせなければならない。

われわれライターの世界でいう「要約」のことですね、これ。

それではまず、原文を探してみよう。

長いことわざを知ろうと「長い ことわざ」と検索したら、ボクと同じことを考えていた人がいた。

Yahoo知恵袋に「なるべく長いことわざを知りたいのですが知りませんか?」という質問があった。

この人がなぜそれを知りたいのかにも興味があったが、そこはスルーして、それに対する親切な方たちの回答はこうだった。

<ベストアンサー> 山中の賊を破るは易く 心中の賊を破るは難し 十で神童十五で才子二十過ぎればただの人 年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず <ベストアンサーでない人> 「士はおのれの知る者のために死し、女はおのれをよろこぶの者のためにかたちずくる。」 意味 男は自分を認めてくれる人のために命をはり、女は自分が気に入った人のために化粧をする。 「自ら高しとする者は必ず下ることあり、自ら多しとする者は必ず減ずることあり。」 意味 傲慢な人は失敗する。高すぎる目標は達成できない。 「年寄りの昔話」 ある意味、長い。 ******** ボクだったら、このベストアンサーでないこっち人の「年寄りの昔話」に座布団3枚あげたいところだが、そーゆージョークが通じなかったか、相当ひっ迫していたのだろう。

質問者は前者に軍配を上げている。

それはそーと、この中で、一番長いと思われることわざは、

士はおのれの知る者のために死し、女はおのれをよろこぶの者のためにかたちずくる。

であった。ちなみにボクは一度も聞いたことがないものだ。恥ずかしながら、ポリポリ。。。

では、早速これを短くつづめてみよう。

「士は死し、女はかたちずくる」なんのこっちゃ?

う~ん、まだまだ長い!

「士はかたちずくる」ではどうか?

まだだめだ、長過ぎる!

「士くる!」これで決まり! 3文字!

師走(しわす)を思わせる簡潔ぶりだ。

もう一つやってみよう。

自ら高しとする者は必ず下ることあり、自ら多しとする者は必ず減ずることあり。

これも知らんがまあいいや。

「みずあり」よし!

今、思い出したのだが、ボクはそういえば昔から「ことわざをつづめるヘキ」があった。

「壁に障子あり」などは、わが家では日常的に使うヒット作の一つだ。

あれ? 何の話だっけ?

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