3月も佳境に入った。
ボクらの仕事が1年で一番忙しい時期も大詰め。
このような場合、3月も佳境に入った、とは言うが、「仕事が佳境に入った」という表現は適切だろうか?
毎日新聞の校閲部のツイッターにこんなことが書いてある。
【注意したい表現】
「佳境」⇒「佳境に入る」「佳境を迎える」は、最も興味深い、面白い場面になること。
「佳」は「よい」「美しい」意味だから、「救援活動が佳境を迎えた」など単なるヤマ場の意味では使わない。
う~ん。
そうすると、やっぱり仕事は「佳境」チームに入ってはいけないようだ。
どう考えても「最も興味深い」「面白いもの」ではないもの。
むしろ、あえて言えばその逆。
なので、仕事は「佳境」さんチームに入れられません。
ごめんね~!
せいぜい「大詰め」さんチームに入ってもらおう。
じゃあ、ボクのサックスの練習はどうだろうか?
初めてのクラスコンサートまで1カ月となったのだ。
これは、もちろん緊張はするものの、明らかに興味深く面白いものに違いないのだから、「佳境」さんチームに入れてあげたいものだ。
しかし、練習は厳しくつらい。唇から血がにじむ。
このバアイ、「佳境」さんチームに入れるべきか、「大詰め」さチームに入れるべきか?
う~ん。
考えてみると、「佳境」さんチームに入れてもいいものって、案外少ないのね。
もっと言えば、人生ってのもまた、山あり谷あり、なかなか「佳境」に入れないままいつしか終わってしまう。
「逆境」とか「苦節」とか「辛抱」とか、そんな時期ばっかりだものね。
特にこの時代はね。