文章上達に近道はない。

「どうしたら文章が上手くなりますか?」

これはよく聞かれる質問です。
それにはいろんな方法がありますが、書き方や文法を勉強するだけでは、必ずしも画期的な効果は期待できません。
ちょうど運転免許試験のために「教本」を一生懸命勉強するだけでは、路上でスイスイ運転できないのと同じです。

やはり「実地」の訓練が必要になります。
そのためには、一も二もなく「たくさん書く」ということ。
そして、客観的な読者の視線で「それを何度も何度も見直す」ことです。

「書くこと」は「読むこと」です。
自分で書いたものを、最初に読むのも自分です。
書きながら実は読んでいるんです。

そうやっていくうちに、自分の文章のクセが分かってくるものです。
理屈っぽかったり、言葉足らずだったり、主語がなくて読みにくかったり、紋切り型でしなやかさに欠けたり・・・。
それも「個性」ではありますが、相手に伝わりにくくするような変なクセは直しましょう。

書くことが文章上達の秘訣であると同時に、もう一つ、読むこともまた文章を上達させる秘訣です。
有名な作家さんが書いた「名著」と呼ばれるものはもちろんですが、そうではない素人さんの文章を読むことで、その人の足りない部分、伝わりにくくしている箇所が分かる場合もあります。
どうしても自分には甘くなってしまうのも人間ですから、他人の文章を添削してみることも勉強になるでしょう。

1冊でも多くの文章を読み、1行でも多くの文章を書くこと。

時間はかかりますが、これが「文章上達のキモ」なんです。

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