もちろん夜の飲食系、歓楽系はそうだろう。
しかし、芸術系、歌舞音曲系もそうだと聞く。これは多分に想像できる。
歌舞音曲系でも、直接舞台に立つ職種はダメージが大きい。
そういう催しがほとんどできなくなってしまったからだ。
それでも、リモートとリアルを組み合わせて、少ない観客でも収支が合うように企画されているものもある。
加藤登紀子さん(おときさん)や渡辺貞夫さん(なべじい)がそうだ。
家にいながら僕たちもライブを楽しむことができた。それはそれで悪くなかった。鑑賞料も格安だし。
基本、僕たちがオーチャードホールに行くだけでも、清水の舞台から飛び降りねばならぬ。舞台を見る前に舞台から飛び降りる愚を演じなければならぬ。
かつてジャクソンブラウンが来日した時はひどかった。
遠いだけでなく、高いだけでなく、雪で電車が動かなかった!
ここに住んでいる身からすれば、遠い、高い、風雪、すべてが敵だ。ハードルだ。差別だ。ああ、悲し。
これからは歌舞伎でもミュージカルでも、もっといろんな種類の歌舞音曲系は家にいながら、リアルタイムで楽しめる時代になるだろう。
話を戻せば、目下のところ、まだそこまで行っていない業界があって、それはオペラの世界だと聞く。
あの人たちは100パーセント地声だ。ポケットマイクを付けてるオペラ歌手や口パクのオペラ歌手がいたらそれこそ、「不届きもの!」と切って捨てられるだろう。
同じ歌舞音曲でもオーケストラと違うのは、ナマ声だけに飛沫が飛ぶ。特に大声だけにその量はハンパない。
オーケストラは基本的に飛沫が観客にかかることはない。バイオリニストのツバキはご本人が飲み込めばそれでいい。
管楽器の人は、それなりにツバキは出るだろうが、演奏が終わってからスワブで拭けばそれで済む。
でも、声楽家はそうはいかない。飲み込むことも拭くこともできない。ましてやマスクをすることも。これは困ったもんだ
ロシア(キエフ)のバレエを最前列で見たことがあるが、あれはあれでホコリがハンパなかった。
しかし、ツバキは飛ばない。ホコリは舞うが、飛沫はない。
そんなわけで、歌舞音楽業界の中でも、オペラ歌手ほど今、大変なダメージを受けている職種はないらしいのだ。
実は、日本でも有名なテノール歌手のホームページを作っているのだが、更新がパタッと止まってしまった。
僕がAdobeFlashで動いていたビデオ映像も、Adobeがソフトのサポートを終了したことで動かなくなってしまっていた。僕はそれをどうにか動かしたかった。
このままではWEB制作者としての名折れだ! と思っていた。
ホームページ全面リニューアル。
そんな話も実はコロナになる前に進んでいたのが、それが立ち消えになってしまっていた。
そんなとき、妻が、「私がお金を出すからリニューアルしようよ」と言った。
その心意気に僕も奮起した。そして出来上がった。
満を持してオペラ歌手のOさんに連絡を取った。
しかし1週間何の返事もなかった。
僕らは心配した。何かあったのではないか?
しかし、それが昨日解決した。
リニューアル版WEBは今日、最終的に載せる方向で彼から返事がくることになっている。多少の変更はあるにせよ。
よかったよかった!
こんな形で、僕たちも何かできることがあることがうれしかった。
そのホームページはまた後でお知らせします。