サトオさんが見つめる先に

サトウさんが見つめるのは

僕はイトウさんなので、サトオさんではない。

サトオさんはタワシの名前である。

吾輩が勝手に命名したわけではない。

登録商標がそうなのだ。

サトオさんと言う名のタワシ。

実はこのタワシは、タワシ評論家の妻が通販で買ったものだ。

このタワシものすごく気に入っていて、もう2代目。

初代はもう少し柔くて、名前も別の名前だった。忘れた。

こっちのサトウさんはすごい剛毛!

痛いと気持ちいいの痛い寄り75%といった肌感。

これでごしごしやってもらうと、自分はもしかして前世がホースだったのではないかと疑わしくなる。

ホースはあのひょろ長いほうではなく、もちろん「馬」である。

♪ぬれたお馬のたてがみを、なでりゃ両手に朝のつゆ~

そんな歌があったが、あの時の馬に僕はなるのだ。

なんて気持ちいいんだろう、ふわふわ。

ふわふわ、心が浮かんでいく感じ。

いたきも、いたきも。

そんなサトオさんが僕は好き。妻も大好き。

そんなサトオさんは、夕べのお役目を終えて今、静かに御山を見ております。

今日もいい天気です。

なんでも19℃になるとか。

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