私たちは一風変わった『読書』をする人たちです。
「読み手」と「聞き手」がセットになった読書なのです。
基本は私が読み手、代表(妻)が聞き手です。
これを『読み聞かせ』と呼んでいますが、これにはメリットがたくさんあります。
(1)いつも話題が共通。
フツー読書は1人で別々にするものですが、同じものを同じ時間に読む(聞く)わけですから、いつも同じ話題で盛り上がることができます。また、読後感想を言い合うこともでき、そのことで物語をさらに何倍も深く味わうことができます。
(2)時間の節約になる。
別々に同じ本を読むよりも、全体の読書時間が半分で済みます。
(3)同時にダイエットできる。
読み手(私)にとっては、ダイエット効果が期待できます。
声を出して読むことは、いい運動になって体重が減り脂肪が燃焼するみたいです。
(4)同時に趣味もできる。
聞き手(妻)にとっては、手は空いていますから、聞きながら裁縫などの趣味をすることができます。今までどれだけの縫い物を仕上げたことか。
(5)メモを取りながら読むことで、物語を深く味わうことができる。
写真は、最近読み始めた『飢餓海峡』(水上勉)ですが、このような複雑な事件を描いた推理小説などは、特にメモが必須になります。登場人物の刑事が手帳にメモするみたいにとにかく書きます。読みながら書きますし、聞きながらメモを取るわけです。そうすることで、記憶が鮮明になり中身を深く理解できるようになります。この方法は、あの難解なロシア文学『カラマーゾフの兄弟』を読破する時も役に立ちました。
さて、私たちの読書のたしなみ方を紹介しましたが参考になりましたか?
もっとも、これは誰にでもできるわけにはいかないでしょう。
パートナーがどちらも読書大好き人間で、かつ好きなジャンルも似ているような場合に限られるでしょうから。
でも、もしそういう相手がいる方は是非お試しください。
相手は夫や妻に限らず、あなたのお母さんや子どもだって、誰だって構わないのです。
そのことで相手といい人間関係が作れるかもしれません。いや、もし『読み聞かせ』をやれるような相手ならゼッタイにそうなると思います。
いい文章を書くためには、いい文章をたくさん読んで勉強することが必要です。
今回は「いい文章を深く楽しく読む」ちょっと風変わりなコツ(事例)をご紹介しました。