言葉と頭脳。

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おはようございます!
今日は日曜日、ゆっくり寛いでいますか?
ボクらは今日も仕事です。

さて、仕事柄、人の文章や言葉を聞いたり、起こしたり、直したりしていると、それを話したり書いたりした人の「頭脳の有りよう」が何となく分かってきます。
決して「頭脳の善し悪し」とか「レベル」のことを言っているのではありません。
強いて言えば「言いたいことがキチンと整理されているかどうかの差」のことです。

話が上手い人がいます。
「立て板に水」的に、スラスラペラペラ・・・。
ジョークを挟んだりしながら、身振り手振りも交えて、表情も生き生きしています。
こういう人は相手の気を逸らしません。
そんな人と話していると、その場のムードに飲まれ、けむに巻かれたようになって、何となく納得してしまうものです。
ものを売る人だったら、相手は思わず財布の紐を緩めます。

こういう話の上手いタイプは、セールスマンや販売員に多いでわけですが、この人たちがしゃべった言葉を文字に起こしてみると、実はほとんどが意味のない不要な言葉であり、自慢話であり、本当に言いたいことは「1時間の話の中にたった1行」ということが分かってきます。

「この化粧品は香料を一切使っていないので安心よ。買ってちょうだい」

内容はたったそれだけだったりします。
おまけに「助詞の使い方」や「主語述語の関係」など、こういう人に限って国語の文法の基本がまるでダメなことも多いです。
それでも人は、話し上手の言葉にだまされてその化粧品を買ってしまうものなのです。

もっとも、話し上手がみんなそうかというと、そんなことはありません。
話した文章をそのまま起こして1冊の本にできるような、素晴らしい内容のお話をされる方も数少ないですがいらしゃいます。
そういう方の話は何度聞いても心に沁みます。
知識欲が刺激され、希望や勇気が出てきます。
そしてそういう方の話は、決まって「謙虚」で心がこもっていて優しいものです。
よく、自分の自慢話で講演の大半を費やす人がいますが、そういう人とは正反対。

いつかそうなりたいものですね。

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