おはようございます。
いつも文章を書いたり読んだりしているので、どういうものが相手の「心を動かし」相手によく「伝わる」文章なのか日々考えています。
文章が引き締まっていて、どこにも隙のないことを「常山の蛇勢」といいます。
じょうざんのだせい【常山の蛇勢】
〔中国の常山に住むヘビはからだのどの部分を打っても他の部分が助けて反撃を加えたことから〕各部隊が互いに連絡を保ち、随時敵の来襲・攻撃に対処する体制を取り得る戦法。〔広義では文章が引き締まっていて、どこにも隙のない意にも用いられる。〕(第4版)
そういう文章は、冗長にダラダラ書かれたものより、はるかに読みやすく相手に伝わります。
文章の余分なものをそぎ落とすことで、無駄なく的確に伝える方法です。論文や企画書、仕様書などはこの方法がいいでしょう。
それとは別に、いい文章には「込められたもの」があります。
それは目に見えないものです。
あえて言えば「時間」です。「魂」です。
???
リリー・フランキーさんはこう言っています。
言葉や形よりも「行間」だったり「余韻」に込めたものの方が、本当はみんなに深く伝わるものだと思う。
で、それを込めないようにして、見せることに徹するとスカスカなものになってしまうんだ。
だから、モノを作るには「込める」時間が絶対いるんですよ。(リリー・フランキー)
テクニックではない、込められたもの。
実は文章にとってそれがすべてなのです。