はんなりとは、「花なり」「花あり」を語源とする京言葉(近畿地方でも用いられる)です。
落ち着いた華やかさがあり、上品で明るく陽気なさまを表します。
はんなりしたおなごはん。
妻は、そんなおなごはんになりたいそうです。
こういう言葉は、見ているだけで、聞いているだけで、はんなりしてきます。
しゃべってみても、書いてみても、はんなりしてきます。
そういう言葉をひとつ思い出しました。
降り零れる(ふりこぼれる)という言葉。
意味は「キンモクセイやクチナシなどの甘い花の香りが、少し離れた人のところにまで漂ってきて季節を感じさせる」とか、「穏やかな春・秋の陽光が降り注いで人を和ませる」(新明解国語辞典第6版)ということですが、まさに季節は今、ボクの周りに降り零れております。
実に晴れ晴れと気持ちのいい季節です。