この顔を知らない人はいないだろうと思います。
でも本名知ってますか?
伊佐坂難物(いささかなんぶつ)といいます。
この人、ご存じ「サザエさん」の隣人で小説家です。
ただの小説家ではありません。恋愛小説家だそうです。
これにはいささか驚きました。
もともとは小説家になるつもりはなく、女形を目指していたそうです。
これもいささか驚くべきエピソード。
ところで、この「いささか」という言葉。
いつもの「新明解国語辞典:第4版」にはこう出ています。
いささか【些か】
量・質共に、それほど驚く程度ではないことを表わす。
「わたしの若かったころは、布団は貴重な財産の一つでした。些か〔=ちょっとばかり〕高価なものであり、数多く持つことが豊かさの象徴のような気もしていました」
なるほどね。それからこの用例も面白いですね。この気持ち、石巻のおばあちゃんなんかよく分かるんじゃないかな。
そういえば、いささか難物さんって確かに(ちょっとばかり難物)なところがありますね。
手書き原稿を編集者(ノリスケさん)へ直渡しすることにこだわっていたり。
原稿執筆では、名人と言われる職人が手作りした万年筆を愛用していて、過去に一度無くして他の万年筆を代用した時は、原稿用紙に引っ掛かって仕事がはかどらなかったり。
話の内容を練るために喫茶店に行くことが多いが、座る場所を決めていて、その席に他の人間が座っているとへそを曲げて帰ってしまったり。
すご~く難物ではないけど「いささか難物」なわけですね。
ボクはね。
自分でいうのもなんですけど「いささか変人」です。
ええ、詳しくは妻にお問い合わせください。