久方ぶりの投稿です。
ボクと妻は、言葉を扱う仕事を生業としつつ、常日頃ばかばかしい日々を送っている。
で、このブログとは別に、そういう日々のオバカぶりを、『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』というものに書いているのである。
こっちのほうは、もう6年以上も続いていて、パート1から合わせると合計5,000回以上も書いている。
くだらない話にご興味がございましたら、ぜひ読んでくださいませ。
さて、今日は、『オッペケペー』について触れてみたい。
「オッペケペー」は、明治時代の流行歌『オッペケペー節』が語源である。
大阪の落語家の桂文之助(二世曽呂利新左衛門)の門人の3代目桂藤兵衛(または2代目桂梅枝か?)が始めた。
その弟子の浮世亭〇〇(まるまる)が川上音二郎となり、1889年に作詞。
1891年2月以降、壮士芝居の役者として舞台に立ち、おおぎりに余興として歌った。
後鉢巻きに赤い陣羽織を着て、日の丸の軍扇をかざして歌った。
東京では、同年6月浅草中村座で歌った。
人気が出て、歌詞は十数種類もできている。(Wikiより引用)
<歌詞の一例>
権利幸福嫌ひな人に
自由湯をば飲ましたい
オッペケペーオッペケペッポーペッポーポー!
固い上下の角取れて
マンテルズボンに人力車
意気な束髪ボンネット
貴女に紳士のいでたちで
うはべの飾りは好いけれど
政治の思想が欠乏だ
天地の真理が分らない
心に自由の種を蒔け
オッペケペオッペケペッポーペッポーポー!
「自由民権運動」の歌とも言われる「オッペケペー節」。
なんと、この川上音二郎一座は1900年のパリ万博でも歌ったといううわさもある。
すごいなあ。
「オッペケペー」という言葉には意味はない。意味なしフレーズ。
しかし、この言葉が人々の耳に届いた時、意味はなくても、きっと人々に勇気や元気、少なくとも庶民を鼓舞するある種の「ノリ」を与えていたはずなのだ。
そういう言葉がボクは好きだ。意味はないが大いに意味がある言葉が。
一度耳に付いたら離れない、こうした「意味なしフレーズのチカラ」を侮るなかれ、である。
さて、この『オッペケペー節』。
レコード盤の音そのものは劣化したが、百年たった今聞いても全く劣化していない。
むしろ、この何とも言えない「ラップ調」が、今の音楽よりも粋で新鮮なくらいだ。
では、明治の流行歌『オッペケペー節』、日本人最古の歌声をYOUTUBEで聞いてくださいませ。
鳥肌もんですよ!