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おはようございます。
さてさて、今日はちょっとコワい言葉のお話。
「言霊(ことだま)」というように、言葉は生ている、言葉には魂が宿っている。そんな気持ちになることがあります。
死んだ人の霊が憑依(ひょうい)した恐山のイタコが叫びます。暗〜い顔で、怨念タラタラに。
「恨みます〜〜〜!」
それ、コワいですねえ。
設定がそもそもコワいですもんね。
恨みます。うらみます。URAMIMASU。
好きです。すきです。SUKIDESU。
どちらも短い言葉ですが、上の言葉には「怨念」が、下の言葉には「愛情」がこめられています。
上の言葉はコワく、下の言葉は優しい。
顔つきも性格も、コワい言葉ばかり使っている人はコワく、優しい言葉を使っている人は優しくなります。これが私の持論です。
話は変わりますが、人は誰かの「話し言葉」を聞いて、脳で考えて、それを言葉として発します。
その言語機能を司るのは「言語中枢」といって「前頭葉」にあります。
機能によって「ブローカ中枢」と「ウェルニッケ中枢」とに分かれています。
運動性言語中枢ともいわれるブローカ中枢は、言葉を発したり文字を書いたりするところ、一方、ウェルニッケ中枢は、感覚性言語中枢ともいわれ、話し言葉を聞いて理解するところです。
このように、誰かの話や行動に対して自分が何かを感じ、考え、それを言葉として発する時は、一旦自分に脳を経由しているわけです。
つまり、何が言いたいかというと、「自動的な反応として」言葉は発せられていないということです。相手が「ばか!」と言ったら、自動的に「ばか!」ではないのです。
相手に「ばか!」と言われると、ムカッとなって、脳が「こんちくしょー!」と思い、それを発した時の相手のダメージをしっかり計算して「ばか!」という言葉を発しているのです。そういう言語機能のメカニズムによって、自分の言葉が発せられているということなのです。
よく「売り言葉に買い言葉」と言いますが、ケンカはそうやって「コワい言葉」をどんどん言い合っているうちに、果てしない泥仕合へと拡大発展していくものです。
そうならないためには、感情のままに「コワい言葉」を発するのをやめることです。
そして、コワい言葉を言われても、意識的に相手に「優しい言葉」を返すことなのです。
「ばか!」と言われたら「まあ、ムキになってかわいい!」でも「そうなの、私ばかなの」でもいいのです。
まあ、時が時ですから「おまえ、おちょくっとんのか!」と、かえって相手のゲキリンに触れることもあるので、その際の言葉には要注意ですが、いずれにしても「コワい言葉」だけはやめるのです。
そうすると、自分の発した「優しい系の言葉」がまた自分に返ってきて、それを聞いた自分の心までもが優しくなっていくのです。優しい言葉にはそういうチカラがあります。
そして、あなたがそうなって優しい気持ちになれば、やがて相手にもそれがジワジワ伝わっていきます。
そうして早めの仲直りができるのです。
本当は相手もどこかで仲直りのきっかけを探しているものですからね。
人生を楽しく生きるためにも、「コワい言葉」ではなく、できるだけ「優しい言葉」を多く使っていきましょう!